mae-a-keyが生まれた背景

mae-a-key(マエ・ア・キ－)は医療的なケアが必要な子の為の前開き子供服ブランドです。


前あきの服ってないな～。

2016年9月11日。

純型肺動脈閉鎖症という心臓病を患って
１９６２ｇの我が子が誕生しました。

NICUで1か月程過ごし、
体重を増やした後1度目の手術を行いました。
人工血管が合わずに何度も手術室に息子を見送りました。
心臓周りの血流が安定せず、一度様子をみようということで、
胸が開いたまま手術室から帰ってきたこともありました。

途中命の危険もありましたが、
様々な医療従事者の方達のおかげで
ICUを卒業することができました。

ICUを卒業といっても退院できるわけではなく、
ハイケア病棟で高度な治療や処置を受けなければなりません。
この時には毎日病院に行くのは当たり前になっていたし、
ベッドから起き上がれない息子を見る事も
当たり前になっていました。

そんな苦境を乗り越えて1歳、2歳と歳を重ねるうちに、
前開きの子供服はロンパースが
ほとんどということを知りました。

セパレートのお洋服は選択肢も多くありましたが、
被り物が多いです。

息子は酸素チューブを鼻に装着していたので、
頭から被るお洋服よりも
前開きのお洋服の方が着させやすく感じていました。
入院していても、おうちにいる時間が長くても色々な
おしゃれをさせてあげたいという気持ちが強くありました。


ないなら作ろう！


看病していると心が落ち込みやすくなるから、
せっかく作るならおしゃれな感じで作ろう。

息子の退院後落ち着くことはありませんでしたが、
様々な方達の協力を得て子供の世話の合間に
少しづつ進めていきました。
最初は失敗の連続で全然うまくいきませんでした。
失敗は成功のもとであることを信じて、
ひたすら完成する姿を描き続けました。

正直需要があるのかすらわかりません。

でも私のような経験をして、
『前開きの服があればいいのにな』
と思う少数の方に届けられたらいいなと思って作りました。

今の形が完成形ではなく、これからも色々な方から
ご意見をいただいて改良を重ねたいと考えています。
どうか温かい目で応援よろしくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　2020年6月　岡部 香織


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